・モデル:ボンザー
・性別:男性
・年齢:50代
・良く行くポイント:湘南・鎌倉
◎ボードの感想
「アレックスは天才かもしれない」
このピンテールこそアレックスが求めていたものではないか?!
テールの幅が広いボンザーはアグレッシブな動きには向いているが、動きが角角としてしまいがちで、アレックス独特の優雅なスタイルがでにくい。しかしシングルフィンであれば深くスムーズなラインが描け、格好良さが際立つ。
2枚の横に広がるフィンの感覚はピンテールにしては広めで、寝かせ気味に角度がつけられている。そして旧来のボンザーに比べコンケーブがかなり浅くなっている。これによってどれだけボンザーのフィーリングが得られるのかと思っていたが、制御された水流によってテールにエネルギーが溜まっていることを足の裏で十分に感じることができ、テールを踏み込むことによってそのエネルギーがスピードに転換され、急加速を生み出す。
波をクルージングするときには少し前よりのスタンスでも十分にターン性能を得られるのはサイドフィンとセンターフィンの微妙なオーバーラップとレールのエッジ、ロッカー、そしてアウトラインによって生み出されているのだろう。
その時でもサードフィンが効果的に水面を捉えていることが感じられる。だから膝サイズの波でも面さえ張っていれば、十分に楽しむことができる。それに全体的には浮力が保たれたシェープになっているし・・・
総合的にアレックスが長い間、その研究に取り組んできたことが感じられるボードとなっている。自分のようにまず理屈で理解しようとする人間にはとても向いていると思う。理屈で理解したことが実践で感じることができるので楽しみが倍増する。
もともとフィッシュの欠点を補うために開発されたボードだが、ピンテールにすることによって癖がなくなるので、シングルフィンロングボーダーにも違和感なく楽しめるだろう。
購入前は、性能については疑心暗鬼の部分もあったのですが、思った以上にその効果を感じることができ、それ以上にアレックスの才能に感心した。
6ft代前半のシングルフィンショートボードは大変難しいけど、このボンザーの6ft代であれば、もっと容易にこの長さを楽しむことができると思う!!!